実績

■季節の写真 (過去の写真はこちら写真(c)木原浩

睡蓮の水より咲いて水弾く 三村純也


写真家の木原浩先生に写真をご提供頂きました。


蓮は泥の中から生まれ,水の上に花を咲かせ,葉は水をはじき決して通しません。泥のような現世で惑わず,誘惑をはじき,現世を越えて花を咲かせる悟りへの道を蓮は表しているので,仏教の象徴になっています。仏像は蓮台に座り,題目の南無妙法蓮華経に蓮の花が含まれます。一蓮托生も仏教用語です。善行を積めば,極楽浄土で同じ蓮(=一蓮)の花の上に身を託して転生する(=託生)ことから,運命を共にするという意味の四字熟語になっています。


仏教では睡蓮と蓮を区別せず蓮華といいます。英語のLOTUSも睡蓮と蓮のことを指しているようですが,実は睡蓮と蓮は違うものって知っていましたか?


見た目は同じような印象です。いずれも水底に根を張り,成長して水面に葉を浮かべ,花を咲かせます。 違いは,蓮は水の上で花が咲き,睡蓮は水面に花が咲きます。蓮の葉に光沢はありませんが,強い撥水性があり,表面張力によって水滴は丸まります。これを超撥水性といい,蓮の英名を取ってロータス効果といいます。睡蓮の葉には光沢がありますが,水をはじきません(光沢がない方が水をはじくというのは直感に反します。)。蓮の根は大きくなって蓮根(レンコン)になりますが,睡蓮の根はそれ程大きくならないようで,食用になるという情報はありませんでした。


これで,冒頭の写真が睡蓮か蓮か判別できます。葉に光沢があり,あまり水をはじいておらず,水面に花が咲いています。答えは簡単ですね。(平成28年7月 神戸)


【参考】

睡蓮と蓮の違い

睡蓮(スイレン)と蓮(ハス) 水上の大輪の見分け方

ハス