
写真家の木原浩先生にウツギの写真をご提供頂きました。
ウツギは,空木と書き,卯の花とも言うそうです。
卯月(旧暦4月)は,ウツギの花が咲く時期ということですが,あまりピンときません。
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ウィキソースというサイトで古典などを全文検索することができるので,うつぎで検索をしてみたところ,枕草子に「うつぎ」が出てきました。
うつぎのかきねをわけゆけば。枝どものいとあら〳〵しうおどろがましげにてさしいるをいそぎてとらへんとするに。いとゞとくぞすぎゆくやまた。
ここでは,ウツギが垣根として出てきますが,昔は,生け垣によくウツギが使われたようです。卯花墻(うのはながき)という銘の志野茶碗がありますが,写真を見てみると,垣根らしきものは描かれているものの(垣根というより,鳥居に見えます。),卯の花は書かれていません。これは,志野→白い器→白い花→卯の花+垣根という連想で,卯花墻と付けられたようです。